農産物の値付け計算ツール|直売所・ネット販売・卸の価格を無料で計算

経費と作業時間、売り先の手数料を入れると、赤字にならない「最低価格」と、利益も残る「おすすめ価格」を売り先ごとに計算します。わからない数字は、だいたいの目安で大丈夫です。

値段の決め方の考え方は、こちらの記事でくわしく説明しています →

1. 作物と売り方

計算したい作物の名前です。結果の表示に使います。

「1袋200g」のように重さで売るか、「1袋3本」のように数で売るかを選びます。

kg

1年間で「売り物として出せる量」です。規格外で売れない分や自家消費は除いてください。わからなければ、出荷伝票や去年の売上から逆算した目安で大丈夫です。

g

1つの商品として売る量です。値段はこの1袋あたりで計算します。

2. 1年間にかかる経費

この作物だけにかかった金額を入れます。複数の作物を作っている場合は、面積や作業量の割合で分けた目安で構いません。

円/年

種や苗、肥料、農薬、マルチ・支柱・ひもなど、育てるために1年で使った費用の合計です。領収書や帳簿の「種苗費」「肥料費」「農薬費」「諸材料費」を足すとわかります。

円/年

ハウスの暖房用の灯油や重油、ポンプ・冷蔵庫・選果機の電気代、トラクターや軽トラのガソリン代などです。家庭の分と分けにくい場合は、農業で使っている割合のおおよその目安で入れてください。

円/年

トラクターやハウスなどの購入費を「使う年数」で割った金額と、農地の借地料の合計です。例:300万円のハウスを10年使うなら年30万円。すでに使い切った古い機械は0円で構いません。

時間/年

土づくり・種まきから、収穫、袋詰め、出荷までにかかった時間の合計です。目安は「1日の作業時間 × 作業した日数」。家族やパートさんの時間も含めてください。

円/時間

自分や家族の労働の値段です。「パートさんを雇ったらいくら払うか」で考えてください。ここを0円にすると、働いた分が価格に入らず、安売りの原因になります。

3. 1袋ごとにかかる資材

円/1袋

商品を入れる袋、パック、化粧箱、ラベルやシールなど、1袋を作るのに使う資材の値段です。例:100枚500円の袋と1枚5円のシールなら10円。

4. 発送にかかる費用(送る場合)

ネット販売などで箱に詰めて送るときの費用です。直売所に並べるだけなら、ここは計算に使われません。

円/1箱

発送に使う段ボール1枚の値段です。まとめ買いしているなら「購入金額 ÷ 枚数」で1枚あたりにしてください。

円/1箱

緩衝材、新聞紙、ガムテープ、保冷剤、チラシなど、1回の発送で段ボールの中や外に使う資材の合計です。

円/1箱

運送会社に払う送料です。よく送る地域と箱のサイズの金額を入れてください。クール便を使うならその追加料金も含めます。

袋/1箱

1回の発送で何袋をまとめて送るかです。まとめて送るほど、1袋あたりの送料は安くなります。

5. 売り先と利益

直売所
% 手数料

売上から直売所に引かれる割合です。契約書や精算書で確認できます(15〜20%前後が多いです)。

ネット販売
% 手数料

販売サイトに払う手数料の割合です。決済手数料がかかる場合は足してください。

チェックを外すと、送料・段ボール・梱包代は「送料としてお客さんから別にもらう」計算になります。

飲食店・お店への卸
% 手数料

直接取引なら0%です。仲介業者を通す場合はその手数料を入れてください。

%

すべての経費と自分の時給を払ったうえで、さらに残したい利益の割合です。機械の買い替えや不作の年への備えになります。

相場を調べられるサイト

計算したおすすめ価格が相場から離れすぎていないか、売り先に合わせて確認してください。どれも無料で見られます。

直売所の価格を決めるとき(スーパーの値段と比べる)

食品価格動向調査(野菜)|農林水産省全国のスーパーの平均小売価格(1kgあたり)を毎週公表しています。キャベツ・トマトなど主な野菜10品目が対象。直売所はこの値段より少し安いくらいが売れ筋の目安です。

飲食店やお店への卸値を決めるとき(市場の値段と比べる)

毎日の卸売価格グラフ|農林水産省主な卸売市場で取引された野菜の価格を、毎日グラフで確認できます。お店が仕入れるときの値段の目安になります。 ベジ探|農畜産業振興機構野菜ごとの卸売価格や小売価格、入荷量の推移を調べられます。品目が多く、過去の年との比較もできます。 市場統計情報|東京都中央卸売市場豊洲・大田など東京の市場で取引された品目別の数量と価格です。細かい品目まで載っています。

ネット販売の価格を決めるとき(ほかの農家さんの売値と比べる)

食べチョク(野菜)農家さんが直接出品している産直通販サイトです。同じ作物がいくらで、何gで、送料込みかどうかを見比べられます。 ポケットマルシェこちらも農家さんが直接販売する産直サイトです。作物名で検索して、似た量・似たこだわりの商品の値段を参考にしてください。

相場は地域・品質・時期によって変わります。比べるときは、量(g)と送料が含まれているかをそろえて見るのがコツです。

この価格の考え方

「最低価格」は、経費と自分の時給、売り先の手数料をすべてまかなえるギリギリの値段です。これより安く売ると、働いた分がタダになるか赤字になります。

「おすすめ価格」は、そこに上乗せしたい利益を加えた値段です。まずはこの価格を基準に、周りの相場や品質と比べて調整してください。

相場がおすすめ価格より大きく安い場合は、袋の量を変える、手数料の安い売り先を増やす、まとめ送りで送料を下げるなど、計算の中身を見直すきっかけにしてください。

くわしくは記事「農産物の値段の決め方」へ →

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